楽譜の読み方——どこから始めるか
楽譜を読めるようになろうとする人の多くは、間違った場所から始めてしまいます。ページ上の記号をいっぺんに全部覚えようとするのです。しかし楽譜は記号のリストではありません。音の高さを縦軸、時間を横軸にした一枚の図であり、決まった順番で読み解けるようになっています。この記事では、その順番を示します。
リズムではなく、まず音の高さから
楽譜は音符ひとつごとに二つのことを伝えています。どれくらい高いか、そしてどれくらい長いか。高さは五本の線からなる格子の上に、縦方向で描かれます。長さは音符の形で描かれます。初心者はこの両方を同時に学ぼうとして、結局どちらも身につかないことがよくあります。
まずは音の高さだけから始めましょう。音符を見た瞬間に名前が言えるようになれば、リズムはすでに認識できているものに後から結びつきます。逆の順番——名前も言えない音符でリズムを叩く練習——で身につくのは「数える技術」であって、「読む力」ではありません。
譜表はひとつだけ、二つ同時はやめる
楽譜には主に二つの音部記号があり、実際の音楽では両方が使われるので、つい同時に覚えたくなります。でも、それはやめましょう。まずはト音記号を選んでください。ほとんどのメロディー、ピアノの右手、ギター、ヴァイオリン、フルート、そしてほぼすべての声部がこの記号で書かれています。考えなくても読めるようになるまで続け、そのあとで初めてヘ音記号を足します。
理由は、ヘ音記号のほうが難しいからではありません。二つの音部記号は同じ線に違う名前を割り当てるからです。どちらも固まっていないうちに両方を頭に入れようとすると、まさに「どの音符も勘で当てる」状態に陥ります。まずひとつを確実に。二つ目はそのあとなら早く身につきます。
すべてを覚える前に、目印を覚える
五本の線と四つの間で九つの位置ができ、それぞれに名前があります。九つ全部をリストとして暗記することもできますが、うまくいきません。リストは頭の中で順番にたどって思い出すもので、音楽にはそのたどる時間が遅すぎるのです。
代わりに、いくつかの位置を「見た瞬間にわかる目印」として覚えましょう。音部記号自身が示している線、いちばん下の線、いちばん上の線、そして譜表のすぐ下に短い線を一本引いて書かれる中央のド。この四つを、考えずに見ただけでわかるようにします。それ以外の音符は「目印から一歩ずれた位置」として読みます——いちばん下の線のすぐ上の間、いちばん上の線のすぐ下の線。一歩のずれは目で見てすぐわかり、すぐ名前が出ます。
もし毎回いちばん下の線から数え上げている自分に気づいたら、それはもう目印を覚えているのではなく、計算をしています。目印に戻りましょう。
毎日、少しずつ読む
読譜は、文字を読むのと同じ「認識の技能」です。誰も一回の長時間の勉強で単語を覚えたりはしません。何日にもわたって、短く、何度も目にすることで覚えます。楽譜も同じです。日曜日に一時間より、毎日十分のほうが、はるかに効果があります。
一回の練習は、終わったときに「もう少しやりたい」と思えるくらい短くしましょう。音名がぼやけてくる前にやめることです。
弾く前に、音名を口に出す
楽器を演奏する人にとって、楽譜と指の間にはひとつの段階があります。そしてそれを飛ばすのが、いちばんよくある失敗です。音符を見て、名前を言い、それから楽器の上でその音を探す。声に出して言うのは遅くて、少し子どもっぽく感じるかもしれません。でもそれこそが、紙の上の形を「どこでも使える知識」に変えてくれるのです。たまたま手が置かれている楽器の一か所だけで通用する反応ではなく。
やがて音名を言うのは心の中だけになり、そのうち消えていきます。それが流暢さというものです。ただし消えるのは、最初にそこにあったからです。
わからない音符で立ち止まらない
名前がわからない音符——高い音、低い音、加線の上の音——に出会うと、止まって数えたくなります。それは「勉強しているとき」にやってください。「読んでいるとき」にはやらないこと。勘で答えて先に進み、あとで確認します。読譜とは音楽の速さで起きることであり、立ち止まる癖は、間違って勘を当てる癖よりもずっと直しにくいのです。
どう進んでいくか
最初の一週間はすべてが遅く、音符をひとつずつ名前にしていきます。二、三週間目には目印が即座にわかるようになり、その周りの一歩ずれた音も速くなります。毎日少しずつを一か月続ければ、譜表の中に収まったト音記号のメロディーはひと目で読めるようになり、残るのは上下の加線だけになります。そこが、ヘ音記号を、そしてリズムを加えるタイミングです。
ここに才能は必要ありません。必要なのは上の順番——まず音の高さ、譜表はひとつ、目印から、毎日、名前を言ってから弾く——そして、数えている自分に気づいた瞬間にやめることです。
このサイトには、まさにこの出発点のために作られたものが二つあります。譜表を読むレッスンでは、線と間と音部記号が実際に何をしているのかを説明します。目印にちゃんとした理由が伴うようになります。そしてト音記号の練習では、音符が一度にひとつずつ表示され、その名前を答えます。最初は線の上の音だけから始まり、そこから少しずつ範囲が広がっていきます——毎日の練習が、すぐに始められる形で用意されています。